なぜそうなるか
期限を決めた根拠は、消費者が聞けます——国のガイドラインが「情報提供するよう努めるべき」と書いています
袋の日付が、どういう根拠で決まったのか。メーカーに聞いてよいのでしょうか。
国のガイドラインに、その問答がありました。
聞かれた側がどうすべきかが書かれています♪
問いと答えを、そのまま置きます
期限の根拠を教えてもらえますか。
聞いてよい、という前提で書かれています。ただし答える側は「努めるべき」です。
ガイドラインのQ&Aから引きます。問いはこうです。
期限設定の根拠を消費者等から求められた場合には、 どのように対応すればよいですか。
そして答えです。
「整備・保管し」「情報提供するよう努めるべき」の2段です。期限表示を行う表示責任者は、期限設定の根拠に関する資料等を整備・保 管し、ウェブサイトに掲載するなどして消費者等に情報提供するよう努める べきと考えます。
「努めるべき」の重さ
ここは、読み違えやすいところです。
だから当サイトは、「聞けば必ず教えてもらえます」とは書きません。書かれているのは、聞かれた側がそうするよう努めるべきだ、という考え方です。
とはいえ、この一文があるかどうかで、問い合わせの立ち位置は変わります。根拠を聞くことが、無理な要求ではないと国の文書に書かれていることになるからです。
そして「ウェブサイトに掲載するなど」という例示もあります。個別に問い合わせる前に、メーカーのサイトを見る手があるということです。
当方は、どのメーカーが実際に掲載しているかを調べていません。この記事で言えるのは、ガイドラインにこう書かれているというところまでです。
調べるとしたら、手元の食品の表示責任者の名前を見て、その会社のサイトで期限や品質についてのページを探す、という順になります。
表示責任者の名前は、原材料名や内容量と同じ枠の中に書かれています。製造者と販売者が別のこともあり、その場合どちらが表示責任者かは表示の書き方で分かれます。
そこまで確かめてから問い合わせると、相手を間違えずに済みます。逆に言えば、袋を見ないと誰に聞けばよいかも決まりません。
当方はここで、特定の会社の対応がどうだったという話は書きません。1社の例を出すと、それが全体の傾向のように読まれるからです。
書けるのは、ガイドラインにこう書かれているという事実と、聞く相手は袋に書いてあるという2つだけです。
根拠の資料は、在ることになっています
もう1つ、この答えから読めることがあります。
「資料等を整備・保管し」とあるので、根拠の資料が存在する前提です。期限は試験をして決めるものだと、同じガイドラインの別のところに書かれています。だから資料は在るはずで、それを整備して保管しておくべきだ、という流れになります。
・表示責任者は根拠の資料を整備・保管すべきとされている
・ウェブサイトに掲載するなどして情報提供するよう努めるべき
・義務とは書かれていない——「努めるべきと考えます」
・だから聞いてよいが、必ず答えが得られるとは書かれていない
・問い合わせる前に、メーカーのサイトを見る手がある
あわせて消費期限を決めているのは国ではありませんと「試験で出た期限より短く」の中身は安全係数でしたもどうぞ。
よくある質問
断られたら、どこかに言えますか
このページには書かれていません。書かれているのは、表示責任者が努めるべきだという考え方までです。
どのメーカーが公開していますか
当方は調べていません。ガイドラインに「ウェブサイトに掲載するなど」と例示があるところまでです。
資料を見せてもらえたら、何が分かりますか
中身については書かれていません。期限設定の根拠に関する資料等、とあるだけです。
出典
- 消費者庁「食品期限表示の設定のためのガイドライン」(令和7年3月・消費者庁 食品表示課)Q&A「期限設定の根拠を消費者等から求められた場合には、どのように対応すればよいですか」 https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/assets/food_labeling_cms201_260401_30.pdf