なぜそうなるか
「2026.9」の賞味期限は9月30日まで——そして日は切り捨てるので、印刷された月より手前ではありません
年と月だけの賞味期限は、その月のいつまででしょうか。当サイトは以前、「農林水産省のページには書かれていない」と書きました。
別の資料に、そのままの問答がありました。消費者庁のガイドラインです。
答えは月末まで。そして、もう1つ大事なことが付いています♪
月末まで、と解されます
「2026.9」は9月1日までですか、30日までですか。
月末までです。そして、そう解されるからこそ日を切り捨てる決まりになっています。
ガイドラインのQ&Aから、答えの部分をそのまま引きます。
「月末までと解される」が理由です。年月をもって表示する場合、 期限は月末までと解されることから、「7月」と表示した場合、賞味期限は7月 31日を示すこととなり、7月 18日を超えることになるので不適切です。
だから、日は切り捨てます
同じ答えの続きです。
7月18日が期限なら、表示は「6月」になります。質問の場合については、 18日は切り捨てて「6月」とします。
同じ文書に、2つの例が並んでいます。
| 実際の期限 | 年月での表示 |
|---|---|
| 令和7年4月10日 | 令和7年3月 |
| 令和7年4月30日 | 令和7年4月 |
この決まりが、読む側にとって何を意味するか
年月表示を見たとき、その月の末日までは大丈夫だと読めます。そこまでは、上の引用のとおりです。
さらに一歩あります。日を切り捨てているということは、実際に設定された期限は、印刷された月の末日と同じか、それより後だということです。切り上げることはないからです。
たとえば「6月」と印刷されていれば、実際の期限は6月30日か、それより後の日付だったことになります。7月28日だったかもしれませんし、6月30日ちょうどだったかもしれません。どちらかは分かりません。
つまり年月表示は、日付表示より必ず手前に寄っています。読む側から見ると、余裕の方向に倒れている表示です。
ただし、これは表示の丸め方の話であって、食品そのものの話ではありません。封を切っていないこと、保存方法を守っていることという条件は、年月表示でも同じです。
そして、この丸めの余裕がどれだけあるかも分かりません。最大で1か月近く、最小でゼロです。分からない幅を根拠には使えません。
以前の記事は、取り消していません
当サイトには「農林水産省のページには書かれていない」と書いた記事があります。それは正しいままです。
・年月表示は期限を月末までと解する
・実際の期限が7月18日なら「6月」(日は切り捨て)
・4月30日なら「4月」——月末ちょうどのときだけその月が残る
・つまり印刷された月の末日は、実際の期限と同じかそれより手前
・条件は他と同じく未開封・保存方法どおり
あわせて「2026.9」だけの賞味期限は、その月の何日までかと「3ヶ月以上」と「3ヶ月を越える」もどうぞ。
よくある質問
「6月」と書いてあれば6月30日まで大丈夫ですか
表示の上ではそう解されます。ただし未開封で、保存方法を守っていた場合の話です。食品そのものの状態は、表示からは分かりません。
切り上げることはないのですか
例では切り捨てています。「7月」と表示すると7月31日を示すことになり、実際の期限を超えるので不適切だ、という理由が書かれています。
消費期限でも年月表示はできますか
このQ&Aは賞味期限についての問答です。消費期限の年月表示について、当方はまだ確かめていません。
出典
- 消費者庁「食品期限表示の設定のためのガイドライン」(令和7年3月・消費者庁 食品表示課)Q&A https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/assets/food_labeling_cms201_260401_30.pdf (年月表示は月末までと解されること/日の切り捨て/令和7年4月10日→3月・4月30日→4月の例)
印刷された月の末日までは大丈夫——そこから先は、表示ではなく食品を見る話になります。