なぜそうなるか
全部の商品で試験をしているわけではありません——似た食品の結果を参考にして期限を決めることが認められています
袋に書かれた期限は、その商品そのもので試験をした結果でしょうか。
国のガイドラインには、そうとは限らない、と読める答えがありました。
似た食品の結果を参考にすることが、条件つきで認められています♪
全ての試験をする必要はない
商品ごとに全部 試験しているのですか。
「全ての項目の検査を実施する必要はなく」と書かれています。
ガイドラインのQ&Aから引きます。
絞り込みの参考にされるのは、業界団体が作ったガイドラインです。期限の設定に当たっては、全ての商品について微生物試験、理化学試験、 官能検査等の全ての 項目(指標)の検査を実施する必要はなく、業界団体が 作成した期限の設定に関するガイドライン (マニュアル)などを参考に項目 (指標)を絞り込むことが可能と考えます。
似た食品の結果を参考にできます
条件が3つ重なっています。難しい場合であること、特性を十分に考慮すること、そして延ばすなら根拠が要ること。また、商品アイテムが膨大であったり、商品サイクルが早いなどの理由に より、個々の食品ごとに試験・検査をすることが難しい場合は、食品の特性 等を十分に考慮した上で、その特性が類似している食品の試験・検査結果等 を参考にすることにより、期限を設定することも可能ですが、期限を延ばす 場合には、科学的・合理的な根拠 に基づく必要があります。
3つの条件を並べます
| 何が認められるか | 類似する食品の試験・検査結果等を参考にして期限を設定すること |
|---|---|
| どんなとき | 商品アイテムが膨大/商品サイクルが早いなど、個々に試験するのが難しい場合 |
| 前提 | 食品の特性等を十分に考慮した上で |
| 例外 | 期限を延ばす場合は、科学的・合理的な根拠に基づく必要がある |
これをどう読むか
この答えは、手を抜いてよいという話ではありません。条件が3つ付いていて、そのうち1つは「十分に考慮した上で」という強い言い方です。
とはいえ、袋の日付が必ずその商品そのものの試験結果だとは限らない、ということにはなります。似た商品の結果からの設定もあり得ます。
当方は、それが良いとも悪いとも書きません。ガイドラインは可能だとしていて、その条件も示しています。評価は書かれていません。
読む側として持ち帰れるのは、期限の根拠が商品ごとに同じ密度で取られているとは限らない、という一点です。
そして、期限を延ばすときだけ条件が重くなっているのは筋が通っています。延ばすほうが、間違えたときの影響が大きいからです。
こういう非対称は、資料を読まないと見えません。短くする方向と延ばす方向で扱いが違う、というのは直感からは出てこない形です。
・全ての項目の検査を実施する必要はない
・業界団体のガイドラインなどで項目を絞り込める
・商品アイテムが膨大/商品サイクルが早いなどの場合、類似する食品の結果を参考にできる
・ただし食品の特性等を十分に考慮した上で
・期限を延ばす場合は、科学的・合理的な根拠が必要
あわせて消費期限を決めているのは国ではありませんと期限を短く設定しすぎて、後から貼り替えた事例がありますもどうぞ。
よくある質問
私が買った商品は、試験をしていますか
当方には分かりません。ガイドラインは、類似する食品の結果を参考にすることも可能だとしています。
業界団体のガイドラインはどこで読めますか
このQ&Aには書かれていません。「業界団体が作成した」とあるだけです。
期限を延ばすのはよくあることですか
頻度については書かれていません。延ばす場合は科学的・合理的な根拠に基づく必要がある、とされています。
出典
- 消費者庁「食品期限表示の設定のためのガイドライン」(令和7年3月・消費者庁 食品表示課)Q&A「全ての商品について微生物試験、理化学試験、官能検査等を実施する必要があるのでしょうか」 https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/assets/food_labeling_cms201_260401_30.pdf