なぜそうなるか
「3ヶ月以上」か「3ヶ月を超える」か——国のガイドラインは「超える」と書いていました
年月だけの賞味期限が許される条件は、「3ヶ月以上」でしょうか、「3ヶ月を超える」でしょうか。
当サイトは以前、農林水産省と東京都で書き方が違うことを並べて、どちらが正しいかは書けないとしました。
国のガイドラインを引いて、その先が見えました♪
ガイドラインの書き方
結局、ちょうど3か月はどちらですか。
ガイドラインは「超える」と書いています。ちょうど3か月は入りません。
ガイドラインのQ&Aの、問いの部分から引きます。
「3か月を超える場合」です。賞味期限が3 か月を超える場合の期限の表示は年月までで可とされ ています
これは東京都の書き方(製造日からの期間が3ヶ月を越えるもの)と一致します。
3つを並べます
| 出どころ | 書き方 | ちょうど3か月は |
|---|---|---|
| 消費者庁 ガイドライン | 3か月を超える場合 | 入らない |
| 東京都 食品安全FAQ | 3ヶ月を越えるもの | 入らない |
| 農林水産省 こども向けページ | 3ヶ月以上もつもの | 入る |
農林水産省が誤りだ、とは書きません
ここは慎重に書きます。当サイトは、農林水産省のページが誤っているとは書きません。
あのページは食育の、こども向けのコーナーに置かれています。言い回しもやさしく作られていて、「することもあります」のような柔らかい書き方が並んでいます。
そういう文脈では、「超える」を「以上」と丸めることがあり得ます。ちょうど3か月の食品がどれだけあるかを考えれば、実務上の差はほとんど出ません。
当方が確かめたのは、3つの資料にこう書いてあった、という事実だけです。どれかが間違いだと判定するには、表示の基準そのものを読む必要があり、当サイトはまだそこまで引けていません。
そしてガイドライン自身も、この条件を定めている文書ではありません。「年月までで可とされています」と、他で決まっていることを受けた書き方をしています。
だから当方の結論は、こうなります。ガイドラインと東京都は「超える」で揃っていて、農林水産省のこども向けページだけが「以上」と書いている。判定の材料は増えましたが、根拠となる条文はまだ手元にありません。
以前の記事は、取り消していません
当サイトには「どちらが正しいかは書きません」とした記事があります。そのままにしてあります。
・消費者庁のガイドラインは「3か月を超える場合」
・東京都の書き方と一致する
・農林水産省のこども向けページだけが「3ヶ月以上」
・どれかが誤りだとは書かない——表示の基準そのものをまだ引けていない
・以前の記事は取り消していない
あわせて「3ヶ月以上」と「3ヶ月を越える」と「2026.9」の賞味期限は9月30日までもどうぞ。
よくある質問
では、ちょうど3か月の食品は年月表示にできませんか
ガイドラインと東京都の書き方では、できません。ただし当方は、表示の基準そのものを読んでいません。
農林水産省のページは直されますか
当方には分かりません。誤りかどうかも判定していません。
なぜ表示の基準そのものを読まないのですか
まだ引けていないだけです。引いた回に、この記事から行けるようにします。
出典
- 消費者庁「食品期限表示の設定のためのガイドライン」(令和7年3月・消費者庁 食品表示課)Q&A https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/assets/food_labeling_cms201_260401_30.pdf (「賞味期限が3か月を超える場合の期限の表示は年月までで可」)
- 東京都保健医療局 食品安全FAQ https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/anzen/anzen/food_faq/hyoji/hyoji04 (3ヶ月を越えるもの)
- 農林水産省「消費期限と賞味期限」 https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/featured/abc2.html (3ヶ月以上もつもの)
資料が3つに増えて、2対1になりました——それでも「決まり」を読んだことにはなりません。