なぜそうなるか

「賞味期限が長い食品は、開けた後も長くもつ」——東京都が、この誤解を名指しで否定しています

開封後缶詰保存方法冷蔵

缶詰と生菓子、開けた後に長くもつのはどちらでしょうか。缶詰だと思いませんでしたか。

東京都保健医療局は、この考え方を誤解として名指しで否定しています。

原文をそのまま引きます♪

この記事でわかること ・賞味期限の長さと、開封後の安全性・品質に関係はない ・原文がこれを「誤解」として名指ししている ・開封すると雑菌の混入と酸素で品質が急速に悪化する ・開封後は期限表示が意味を持たなくなる ・何日もつかは「単純に言えない」と書かれている

名指しされている誤解

賞味期限が長い食品なら、開けてからも余裕がありますよね?

関係がない、と書かれています。原文が誤解として挙げている考え方です。

東京都のFAQから、そのまま引きます。

賞味期限は、比較的傷みにくい食品に表示されるため、賞味期限前の食品であれば、開封しても安全上問題はないという誤解がしばしば見受けられます。

「誤解がしばしば見受けられます」と書かれています。

そして続きに、はっきりした否定があります。

しかし、賞味期限の長さと開封後の食品の安全性や品質には関係がなく、賞味期限が長いからといって、開封後も安全に食べられる期間が長いとはいえません。

「関係がなく」です。弱い表現ではありません。

開封すると、期限表示は意味を持たなくなります

したがって、開封してしまった場合には、期限表示は意味がなくなり、期限表示を見てその食品が食べられるかどうかを判断することはできなくなります。

「意味がなくなり」「判断することはできなくなります」と2つ重ねて書かれています。

理由も示されています。

密封包装された食品は、開封されると雑菌が混入したり、酸素に触れたりすることにより、品質が急速に悪化するため、開封後はなるべく早く食べることをお勧めします。

なぜ、この誤解が起きるのか

賞味期限が長い食品は、たしかに傷みにくい食品です。そこまでは原文にも書かれています。ただしそれは、封をした状態についての話です。

封を切ると、条件が変わります。雑菌と酸素が入るからです。そして入った後の変化の速さは、封をしていたときの持ちのよさとは別の性質だ、というのが原文の言っていることです。

缶詰が3年もつのは、缶が密閉されているからです。開けた缶詰は、もう密閉されていません。

当方はこの理屈を、読むまで言葉にできていませんでした。「長持ちする食品」という1つの性質があると思っていて、封の内と外で別の話だとは分けていませんでした。

原文は、その2つを分けて書いています。分けて書かれると、誤解のほうが不自然に見えてきます。

ただし、だからといって開封後に何日という数字が出るわけでもありません。そこは次の節のとおりです。

当サイトは、原文が誤解として名指ししたものを、そのまま紹介します。言い換えると弱くなるからです。

何日もつかは、書けません

開封後の食品を安全に食べられる期間は、食品の種類や保存方法によって全く違いますので、単純に何日間ということはできません。

「単純に何日間ということはできません」と原文が書いています。

当サイトでも書きません。原文が書けないとしているものを、当方が書けるはずがありません。

商品の袋に開封後の目安が書かれている場合は、そちらが個別の案内です。

まとめ
・賞味期限の長さと、開封後の安全性・品質には関係がない
・原文がこれを「誤解がしばしば見受けられます」と名指ししている
・開封後は期限表示が意味を持たなくなる
・理由は雑菌の混入と酸素による品質の急速な悪化
・何日もつかは「単純に何日間ということはできません」

あわせて袋を開けた時点で、消費期限も賞味期限も効きませんと賞味期限が書かれていない食品は9つ決まっていますもどうぞ。

よくある質問

冷蔵庫に入れれば、開封後も期限まで大丈夫ですか

そうは書かれていません。保存方法によって全く違う、とあるだけで、冷蔵すればよいとは書かれていません。

缶詰を開けて缶のまま置いておくのはどうですか

このページには書かれていません。開封後は雑菌と酸素で品質が急速に悪化する、という一般的な説明だけです。

賞味期限が長い食品を選ぶ意味はありますか

開封前の話としては、傷みにくい食品だと書かれています。開封後については関係がない、というのがこのページの主題です。

出典

開けたら、日付ではなく食品そのものを見る——原文を読むと、そこに行き着きます。

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